体が硬い人でもできるアーサナ
「ヨガをやりたいけれど、体が硬くって・・」とおっしゃる方はとても多いです。本来ヨガとは身体が柔らかくなければ出来ないというものではありません。
身体の柔軟性があると生活の中で色々役に立つことは多いですが、お手本となるインストラクターの身体が柔らか過ぎることで自分もそうならなくちゃいけないのかな?と焦ってしまったり、身体が硬いことで周りの人より自分が劣っていると思う必要は全くありません。
硬い人でも柔らかい人でも、その人なりの「感じること」を大切にする時間なのです。
身体が柔らかい人にしかできないポーズを一生懸命にこなすのではなく、アーサナ一つ一つを完成させる過程の中で、自分の中に何を感じ、どんなことを気付き得るか?そこにフォーカスしていると自然と身体に柔軟性を与える許しを自分で得られるようになると思います。
ヨガのアーサナは何千種類とあり、難易度の高いものから気軽にできるものまでたくさんありますが、今回のアーサナは緩めのものを選んでいますので、まずは「身体が硬くても出来るんだ」ということを身体に覚えさせていきましょう。
合蹠(がっせき)のポーズ
合蹠のポーズは、股関節を覆う筋肉、主に「腸骨筋」にアプローチします。下半身から上半身への血流促進の効果や骨盤周りの血流も良くしてくれるので、このポーズを継続的に行っていると女性特有の悩みを緩和させるとも言われています。
手順
- 両膝を立てて膝を外側に開き、足裏をくっつける。
- お尻を後ろに歩かせ足で菱形をつくる。(この場合は主に股関節周りに効かせますが、腸腰筋から恥骨筋にアプローチしたければ踵を恥骨の方へ近づけましょう!)
- 両手は足の指先を掴み、息を吸って背中を軽く伸ばす。
- 吐きながら前屈し、首と肩の力を抜く。
- 背中の緊張を緩めて、上半身の重みを感じながら股関節やその周りを覆う筋肉を刺激。
- 3〜5呼吸行いましょう。
- 息を吸いながら状態を戻し、一息して終了です。
ポイント
- 伸ばしたい部位によって踵の位置を変える。
- 恥骨の部分にある恥骨筋から、上半身と下半身をつなぐ腸腰筋を伸ばしたければ踵を恥骨の方へ寄せ、股関節周りを伸ばしたければ踵を恥骨から離す。
- 前に倒れるのが難しい場合は、骨盤を前に倒すイメージで腰と共に前屈。腰を立てるのも難しい場合は、坐骨の下にブランケットを置き、骨盤を前傾しやすくする。