陰ヨガ
一つのポーズにじっくりと時間をかけ、優しくゆったりと行うことによって身体や精神の深部に働きかけていくヨガです。
陽のエネルギーが強くなりバランスが悪くなりやすい中で生活をされている方は多いと思います。
崩れたその陰と陽のバランスを調整するために陰のエネルギーを優位にしていく、リラックス効果の高いヨガです。何事も効率よく行うには、副交感神経を高め心と身体をリラックスモードにすることが意外と大切なのです。
いつも頑張って身体を緊張させているような状態が長く続くと、精神だけでなく肉体(筋肉や臓器一つ一つ)にも緊張を与えてしまい、不調をきたしてしまうこともあるかも知れません。
激しい運動が苦手方はもちろん、普段は運動量の多い「陽」の運動やヨガを行っている方、肉体労働をされている方、緊張する場に身を置く事が多い方には特におすすめです。
※陰ヨガなので、バリエーションを変えたポーズもいくつか行います。
スネイル・ハラアーサナ(カタツムリのポーズ/鋤のポーズ)
首から肩を柔軟にし、自律神経の流れを良くしていくポーズです。肩こり、首こり、目の疲れなどを解消するのに効果的です。
首は、たくさんの神経と筋肉が入り組み脳に繋がる血管も通る部分。ここが滞っていると、身体にたくさんの弊害が起きる原因となってしまいます。デリケートな部分でもあるので正しく動いてほどよく刺激することで、巡りが良くなるでしょう。
また、通常のヨガで鋤のポーズがありますが、このスネイルは鋤のポーズで膝を曲げていく動きになります。
手順
- 足を揃えて仰向けに寝ます。
- 両手を体側に下ろして息を吐き切る。
- 吸う息で両足を持ち上げ(軽く腹筋を使って足を伸ばしたまま持ち上げる)吐く息でお尻を持ち上げ両手で腰を支える。
- 吸う息でその足を天井高くまで持ち上げる。(背中とお腹の筋肉を使いながらバランスをとり、肩から足の指先まで真っ直ぐを意識する。)
- 吐く息で、上にあげた足をゆっくりと頭頂の方へ下ろしていく。
- 胸を顎の方へ近づけていきながら呼吸が苦しくならない程度に首の後ろの伸びを深めていく。
- 尾骨を天井に向けて背中を長くする意識。(ここまでが通常の鋤のポーズ)
- ここから少し長くホールドするため、膝裏を緩めて曲げてしまってOK。
- 足を腰幅くらいにして膝が耳の横から床に近付くほどに伸びが深まります。
- 戻るときは足を揃えてもう一度天井へ戻し、背中、お尻、足の順で床にゆっくり戻していく。
- 手足を軽く開いてリラックス。
ポイント
- 逆転のポーズなので首に違和感や痛みを感じる方はお休みするようにしましょう。
- 妊娠中の方、婦人科系のことでお悩みを持っている方も主治医に相談してからのほうが良さそうです。
- 首の後ろを刺激することに集中しすぎて背中やお腹が抜けないように首から下にも意識を向ける。