「ハイキングに行こう!」
そう決まったら次にすることは準備です。目的に合わせた場所選びから、日程の計画、装備類の確認など当日までにすべき準備がいくつかあります。
今回はハイキング当日までの準備についての解説です。当日楽しくハイキングを楽しむために、しっかり準備して望みましょう。
自然の中で思い切りリフレッシュ!準備万端でハイキングに出かけよう!
ハイキングは大自然の中を歩くアクティビティです。ジョギングや他のスポーツと違って、激しく動いて汗をかくことを目的としていません。
体力面で不安がある人でも、自分のペースで楽しめるハイキングは気軽に始めやすく老若男女に人気です。他の人と距離をとって密を避けることができるため、コロナの心配なく楽しめるのも嬉しいポイントですね。
まずはハイキングの目的を決めてみよう!
ここではハイキングの目的地の決め方について解説します。
下記のポイント別にわけてそれぞれ確認していきましょう。
- 目的別の選び方
- 体力に合わせた選び方
それぞれ解説していきます。
まずは目的から!このハイキングで何がしたい?
1つ目はハイキングで何をしたいのか、自分の目的によって場所を決める方法です。
例えばよくある選び方として下記があげられます。
- きれいな景色が見たい
- しっかり身体を動かしたい
- 近くの温泉に入りたい
- ご当地グルメを楽しみたい
このように目的は様々です。特に山から眺める雄大な景色はハイキングの醍醐味ですよね。あらかじめwebやSNSで絶景スポットをリサーチすると効率よく探すことができるでしょう。
自分の体力に合わせて目的地を決めよう!
2つ目は自分の体力に合わせて目的地を決めることです。同じ山でもコースによって距離や傾斜など難易度が異なります。
もし体力面に不安を感じるのであれば、傾斜が少なく距離が2〜3km程度のコースからはじめてみましょう。
観光地化された山であれば、道中にロープウェイやケーブルカーなど移動手段があることも珍しくありません。登りは自分の足で、下りはロープウェイを利用する。そんな使い方もおすすめです。
行きたい山を詳しく知ろう!計画にオススメなもの
次に計画を立てる際におすすめなツールを紹介します。
今回紹介するのは下記の5つです。
- 紙の地図
- YAMAP
- やまクエ
- 山と高原地図
- ジオグラフィカ
それぞれ確認していきましょう。
1つ目は紙の地図です。ハイキング道中は必ずしもスマホの電波が届くとは限りません。 アナログですが山道において場所確認をするのに便利なアイテムです。また、直に書き込みが出来るので事前に調べた情報を書き入れるのにオススメ!紙の地図
引用:公式サイト 5つ目はジオグラフィカ。圏外や機内モードでも機能する登山用の山岳アプリです。 地図を見ながら休憩スポットにマーカーを付けたり、登山ルートを確認できることから安全登山に役立つアプリとして広く認知されています。ジオグラフィカ
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具体的な計画を立ててみよう
次に具体的な計画の立て方について解説します。
ここで解説する内容は次の3つです。
- 登山ルートの計画
- 安心のための登山計画のポイント
- エスケープルート
それぞれ確認していきましょう。
まずは登山ルートの計画
はじめに登山ルートの計画を立てましょう。この段階では、既に目的や体力に合わせた目的地が決まっているはずです。
同じ山でもルートによって難易度や見どころが変わるため、ここでルートを確定させます。
ルートの計画の際は出発時間や到着予想時間、休憩スポットやそれぞれの見どころなど確認しておくと良いでしょう。
ここに注意!安心のための計画のポイント
登山ルートを計画する上で大切なのは安全にハイキングが可能かどうかです。
特に初心者の場合は時間配分が甘く、下山が日没になってしまうようなことがあります。山道は明かりが少なく、日が暮れてしまうとかなり危険です。
初心者は時間に余裕を持つために、早朝に出発しお昼過ぎには下山する余裕がある時間配分で計画を立てるようにしましょう。
何かあったときのお守り、エスケープルートを取り入れよう!
計画を立てる際に大切なこととしてエスケープルートがあります。エスケープルートとは、目的地への到着を諦め下山するルートのことです。
例えばケガや体力的にこれ以上の続行は厳しい場合、天候の悪化で危険を伴う場合などがあげられます。
万が一に備え、下山ルートを確保しておくと焦らずに行動することができるでしょう。
目的地が決まったらざっくり日程を立ててみよう!
続いては日程に関してです。いざ目的地が決まったら次にすることは日程を立てていきましょう。
ポイントは次の3つです。
- 当日の天気
- 移動手段
- 日帰りor 宿泊
それぞれ確認していきましょう。
山の天気は大事!当日の天気を見よう
1つ目は当日の天気を確認することです。雨の中のハイキングは足元が悪く、雨で体温が奪われやすいことから初心者にはおすすめできません。
あらかじめ、ハイキング予定日の天気を確認して調整するようにしましょう。
目的地までの移動手段を決めよう!
2つ目は目的地までの移動手段を決めましょう。観光地化された山であれば、電車や最寄り駅から登山口までバスが運行しています。
一方で車でなければ登山口までアクセスが厳しいような山もあります。事前に車、電車、バスなど移動手段を決めるようにしましょう。
また、お盆などハイシーズンの場合はマイカー規制をしているような山もあるため、事前に確認することをおすすめします。
さくさく日帰り・のんびり宿泊。日程を考えよう!
3つ目は日帰りにするか、宿泊にするかです。場所によってはホテルや山小屋のような宿泊施設があります。
基本的にハイキングは日中のアクティビティのため、日が沈む夜は人がいません。宿泊のメリットは、人がいない静かな環境で大自然の星空を満喫できることです。
疲れを癒やして翌日のハイキングに備えることもできるため、日程に余裕があれば宿泊も検討するとよいでしょう。
目的に応じた装備をチェック
続いては装備のチェックについてです。ハイキングの目的によって、準備する装備は変わります。
ここでは下記の2つに関して解説します。
- 必要なザックと靴
- 山で必要な服装
それぞれ確認していきましょう。
目的地よってかなり違う!必要なザックと靴
ザックと靴はハイキングをする上でマストアイテムです。そしてこれらはハイキングの目的によっても変わるので確認する必要があります。
ザックの選び方
ザックの場合、気にするべきは容量の大きさでしょう。基本的に初心者で日帰りを想定する場合は、25〜30Lの容量を選ぶのがおすすめです。
一方で宿泊を検討する場合は、着替えなど荷物が増えるため30〜40Lあたりを選ぶのが良いでしょう。
靴の選び方
靴は基本的に下記の基準で選ぶのがおすすめです。
- かかとに硬さがある
- グリップと剛性のある靴底
- 防水機能
平坦が続くような道であればスニーカーでも可能です。しかし今後色々な山でハイキングを考える場合は登山用の靴を用意するにしましょう。
あなたの格好は大丈夫?山で必要な服装
山において基本的な服装は三層構造で考えられています。
1層目のベースレイヤー、2層目のミドルレイヤー、3層目のアウターレイヤーです。
ベースレイヤー
肌の上から直接着るもので、汗を吸収し快適さを保つ目的があります。
ミドルレイヤー
ベースの上から着るウェアです。体内の熱を閉じ込めて、暖かさを保つ目的があります。
アウターレイヤー
ミドルレイヤーの上に着るウェアです。雨や風から守る目的があります。
目的地の標高や気温、当日の天候に応じてこれらの三層構造を脱ぎ着しながら体温を調整するようにしましょう。
最低限必要な持ち物リストの参考はこちら!
続いては具体的な持ち物についての紹介です。
下記に沿ってそれぞれの具体的な持ち物を紹介します。
- 秋の日帰りの場合の持ち物
- 夏の山小屋宿泊の場合も持ち物
- 夏のテント泊の場合の持ち物リスト
それぞれ確認していきましょう。
秋の日帰りの場合の持ち物リスト
持ち物 | 説明 |
ザック | 日帰りであれば20〜30Lあたりを選びましょう |
靴 | 自分のサイズに合った靴を選びましょう、簡単な山歩きならスニーカーも可 |
アウトレイヤー(雨具) | 防水対策として持参しましょう、上下セットがおすすめです |
水筒 | ペットボトルでも可 |
ヘッドランプ | 万が一に備えて用意しましょう、手の塞がらないヘッドランプがおすすめです |
コンパス | 万が一に備えて準備しましょう |
地図 | 登山計画やルート選びのために持参しましょう |
タオル | 汗拭きや、緊急の止血の際に役立ちます |
ティッシュ | あると便利なため持参しましょう |
行動食 | エネルギーを補給するために好みの行動食を用意しましょう |
ビニール袋 | ゴミは原則持ち帰りのためビニールが必要です |
薬・救急セット | 応急処置に必要です |
服装は当日の気温に合わせて調整できるようにしましょう。基本はミドルレイヤーをアウターとして使い、脱ぎ着して体温調整をするイメージです。
夏の山小屋宿泊の場合の持ち物リスト
持ち物 | 説明 |
ザック | 宿泊であれば30〜40Lあたりを選びましょう |
靴 | 自分のサイズに合った靴を選びましょう、簡単な山歩きならスニーカーも可 |
アウトレイヤー(雨具) | 防水対策として持参しましょう、上下セットがおすすめです |
水筒 | ペットボトルでも可 |
ヘッドランプ | 万が一に備えて用意しましょう、手の塞がらないヘッドランプがおすすめです |
コンパス | 万が一に備えて準備しましょう |
地図 | 登山計画やルート選びのために持参しましょう |
タオル | 汗拭きや、緊急の止血の際に役立ちます |
ティッシュ | あると便利なため持参しましょう、山小屋では水は貴重なまた |
行動食 | エネルギーを補給するために好みの行動食を用意しましょう |
ビニール袋 | ゴミは原則持ち帰りのためビニールが必要です |
薬・救急セット | 応急処置に必要です |
洗面用具 | 歯ブラシなど |
着替え | 夏であっても夜間は冷え込むため防寒対策をしましょう |
帽子 | 日差しが厳しいため熱中症対策として準備しましょう |
夏であってもアウトレイヤーとして雨具は欠かさずに準備しましょう。日中は暖かくTシャツなどの軽装も可能ですが、夜の山は日が落ちると一気に冷え込む傾向があります。必ず防寒対策も忘れずに準備することをおすすめします。
夏のテント泊の場合の持ち物リスト
持ち物 | 説明 |
ザック | テント泊で荷物が多いため最低でも55〜60Lの容量を選ぶようにしましょう |
靴 | 自分のサイズに合った靴を選びましょう、簡単な山歩きならスニーカーも可 |
アウトレイヤー(雨具) | 防水対策として持参しましょう、上下セットがおすすめです |
水筒 | ペットボトルでも可 |
ヘッドランプ | 万が一に備えて用意しましょう、手の塞がらないヘッドランプがおすすめです |
コンパス | 万が一に備えて準備しましょう |
地図 | 登山計画やルート選びのために持参しましょう |
タオル | 汗拭きや、緊急の止血の際に役立ちます |
ティッシュ | あると便利なため持参しましょう |
行動食 | エネルギーを補給するために好みの行動食を用意しましょう |
ビニール袋 | ゴミは原則持ち帰りのためビニールが必要です |
薬・救急セット | 応急処置に必要です |
洗面用具 | 歯ブラシなど |
着替え | 夏であっても夜間は冷え込むため防寒対策をしましょう |
帽子 | 日差しが厳しいため熱中症対策として準備しましょう |
テント | 寝床の確保に必要です |
シェラフ(寝袋) | 防寒対策のため保温性の高いものを選びましょう |
シェラフマット(ロールマット) | 床に敷いてクッション性をもたせる効果があります |
テントマット | シェラフマットと同様にテント内に敷くことでクッション性をもたせます |
シェラフカバー | シェラフに被せるカバーです、シェラフが結露で濡れるのを防ぎます |
ハンマー | テント設営に必要です |
小型ランタン | 夜間の明かりとして活用します |
食材 | 自分で調理する場合は必要です |
調理機材 | ガスバーナーや鍋など調理に必要な道具です、調理に必要なものを用意しましょう |
夏の山小屋とは異なり、テント泊になるため防寒対策はより重要になります。またテント泊のための装備で荷物が増え、重量が重くなることが予想されるでしょう。必要最低限に厳選して準備を進めるようにしましょう。
荷物の入れ方で疲れ方が変わる!パッキング講座
続いてはパッキングについてです。荷物の収納1つ意識するだけで、ハイキング中の疲れ方が全く変わるのを知っていますか?
ハイキング中常に背負うことになるザックの詰め方を知ることはとても大切です。
荷物の入れ方で疲れ方は変わる
荷物の入れ方で疲れ方は変わります。その理由はザックのバランスが関係しているのです。
ザックを背負ったときのバランスが悪いと、歩くときに不安定でストレスを感じるだけでなく体感の重量も重く感じます。
安定感を保ち、歩行に影響が少ない収納を実践することが大切です。
正しいパッキング講座
パッキングにおいて大切な考え方は次の4つです。
- 使用頻度が少ないものは下部へ
- 使用頻度が高いものは上部へ
- 重いものは背中側へ
- 軽いものは背中から遠くへ
上の2つは使用頻度に着目しています。ザックから物を取り出す際に大切なのは、よく使うものをストレスなく簡単に取り出せるかどうかです。
例えばここで言う使用頻度の高いものは、雨具やミドルウェアーなのです。体温調整で脱ぎ着することが想定されるため使用頻度は高いでしょう。
一方でシェラフなど利用するシーンが限られた物は取り出す頻度が少ないため下部に収納するようにしましょう。
下の2つは収納の際のバランスに着目しています。ザックの安定感を保つためには、重いものを身体から最も近い背中側へ収納するのが基本です。
荷物で重量があるものといえば、調理機材や水などがあげられます。これによって安定感が大きく変わります。
前日はしっかり食べて早めに寝よう!
最後は体調管理やハイキングをするにあたっての考え方についてです。当日を怪我なく楽しく過ごすために、ぜひ確認しておきましょう。
前日は体調を整えて早めに寝よう
ハイキングの前日はしっかり食事を取り、早めに寝て睡眠時間を確保するようにしましょう。
寝る直前の食事やネットサーフィンを避けることが良質な睡眠につながります。
天気が悪いときは諦めも肝心
当日の朝天気が悪い、そんな日もあるかもしれません。そんなときは諦めて別日に変更することも検討しましょう。
雨の中のハイキングは足元が滑りやすく、また身体も冷え込むため怪我やアクシデントにつながりかねません。
まとめ
今回はハイキング当日までの準備として紹介しました。せっかくの休日、事前にしっかり計画を立てて楽しいハイキングにしていきましょう。