ヨガのアーサナは、完成させるまでの過程の中でポーズを維持している間に内に集中しながらもいかに身体の外へと拡張していけるか?というところがとても大切な部分です。運動量や、難易度が高い低いは関係なく、どんなポーズにも同じことが言えます。
全てを丁寧にやるとはそういうことなので、その日その時の身体や心のコンディションなど自分の内に意識を向け繊細に感じることができていれば、「このアーサナ飽きた」ということにはなりません。
今回は、特に経絡や経穴を意識したアーサナを行います。
サンスクリット語のヨガ用語でナディとも呼ばれたりしますが、人間の身体には、臓器一つ一つに繋がる気の流れ道があります。大気中のプラーナを身体に入れていき、それを、手や足、どの経路に送るかといった作業を行います。
その気の流れ道を活発にさせることで、エネルギーが高まってくる感覚を感じたり、落ち着きが取り戻せたり、時間がゆっくり流れる感覚になったりと様々な効果効能を感じますが、どんなかたちで現れるかは様々です。結果にこだわらずに、呼吸に意識を向けているかどうかが、結果的に大きな差をうむでしょう。
エーカパーダスプタヴィーラアーサナ
スプタヴィーラアーサナとウッティタハスタパーダングシュターサナを足したアサナです。
足の鼠蹊部から前腿、脛、足の甲、恥骨筋から内腿までアプローチすることで、循環器系を活発にさせる働きがあります。
股関節・太腿の柔軟性やストレッチ効果も。
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バランス感覚の強化に!ウッティタハスタパーダングシュターサナ#89
ヨガを日常化されている方も、ヨガにまだ慣れていない方でも行うことのできるポーズは沢山あります。 たまに難易度の高いポーズを行なっているヨギーを見ることがありませんか?もちろんヨガのアーサナの中には練習 ...
手順
- まずは仰向けになり膝を立てます。
- 左足だけ踵をお尻の横に置き、片足のスプタヴィーラアーサナをとりましょう。
- 右足は、膝の内側に右手を置き、息を吐きながら右膝を外側に開いていきましょう。
- 恥骨筋から内腿の伸びを感じながらホールド。(軽減法)
- できそうであれば右手の指先で右足の親指を掴み、天井方向へ伸ばします。
- 息を吐きながらゆっくりと右足を横に開いていきましょう。
- 3〜5呼吸ホールド。
- 戻るときは、横に開いている方の足から解放し上半身を起こす。
- これをもう片方の足も同じように行います。
ポイント
- 前腿が突っ張る感じがあれば無理はせずに軽減法でホールドしましょう。
- 呼吸をするとき、左足は足の前面へ、右足は内側へ呼吸を送るように意識します。(伸びを感じる場所へ)