スポーツをするのに必要なのは、柔軟性です。身体がある程度柔軟でないと、動きの機敏さに影響してきたり、一つの動きでも無駄にエネルギーを消費しやすくなったり、怪我をしやすくなったりします。
スポーツを制する世界のトップアスリートたちは、この「柔軟性」をしっかりと磨くことによって選手人生を長く保っています。
みなさんも普段の生活の中で柔軟性を意識していけるとスポーツだけに限らず生活の質もより高まっていくでしょう。
猫の伸びのポーズ
背中に意識を向けるポーズが続いたので、そこから少し上の肩まわりから胸元にかけて意識を向けるポーズになります。
背面の凝りや肩凝りの解消はもちろん、呼吸器系の機能を高めるので、力強い呼吸ができる身体をつくり、肩まわりの柔軟性アップも期待できます。
柔軟性アップ以外にも沢山の効果効能を発揮する猫伸びポーズですが、外的な変化はもちろん身体の内的な変化も実感しやすいポーズですので、ゆっくり時間をかけながら、まずは身を委ねるようにしてトライしてみてください。
手順
- 四つん這いになります。
- 足は腰幅、肩は肩幅にし、つま先は立てて置きましょう。
- お尻の位置はそのままに、息を吐きながら手を前に歩かせ胸と顎を床に近づけていきます。
- 両腕は伸ばし、顎はマットにおろしましょう。
- 顎をつけると呼吸が苦しくなる場合や、胸が床につかなければ、無理せずにおでこを床につけた状態でキープ。
- 肩が窮屈に感じる方は、腕の幅を肩幅でなくマット幅に開いても良いでしょう。
- 吐く息と共に背中の力を抜き、吐く息でおへそをへこませながら胸や脇の下が少しずつマットに沈んでいくように意識をすると、背中や肩周りの緊張がほぐれていきます。
- 戻るときは、手のひらを自分の方へ引き寄せながら起き上がってきます。
ポイント
- 腰の反りすぎに注意。
- お尻の真下に膝がくるように(前にも後ろにもいきすぎない)
- お腹の力が抜けていないか確認し、おへそを背骨の方へ近づけへこませる。
- 吸う息で手の指先が前に向って引っ張られる意識を持つ。
- 指先が前に向かって引っ張られるイメージで。
- 心地よく背中を伸ばし、胸を広げる。
- 肩まわりに違和感を感じる場合は、両手の間隔を広めに取る。