休日はいつもと違うことをしたい。そんな気分の方にオススメしたいのがハイキングです。登山と違って登頂がゴールではなく、道中の自然を感じて楽しむのがハイキングの醍醐味のため、運動不足で体力に心配のある方でも十分に楽しめるアクティビティです。
今回は尾瀬エリアのハイキングコースと、ハイキングをする上での注意点をまとめて解説していきます。
尾瀬エリアで楽しもう!オススメのハイキングコース!
尾瀬エリアとは、福島県・栃木県・群馬県・新潟県に囲まれた本州最大の湿原です。2000m級の山々に囲まれた尾瀬は、全国29番目の国立公園や特別天然記念物にも指定され今もなお雄大な自然が守られています。週末にはそんな自然を満喫しようと多くの人たちが訪れ、ハイカー人気のスポットです。
尾瀬エリアは日帰りコースから1泊2日コースなど様々なのハイキングコースがあるため、今回はそれぞれの見どころに合わせて6つのコースを紹介します。
尾瀬沼(日帰り)コース
引用:尾瀬ナビ
東京駅からのアクセス
公共交通機関
尾瀬沼へ向かうためには福島県側の入山口「沼山峠」を利用します。東京駅から浅草駅へ移動し、東武東急鉄道「リバティ」で会津高原尾瀬駅口に向かいます。そこから会津バスを利用し、沼山峠で下車します。(5月中旬から10月末までの運行)
通常往復5,420円ですが、尾瀬往復乗車券を利用すると4,000円とお得になります。(会津高原尾瀬駅から沼山峠までバスで約2時間弱)
マイカー
東北道・東京外環道を利用し尾瀬御池を目指します。マイカー規制のため、尾瀬御池から沼山峠まではシャトルバスを利用して向かいます。
尾瀬御池から沼山峠まで片道520円(バスで約20分)
下山までのコースタイム
沼山峠から大江湿原を経由して尾瀬沼を目指す往復コースで、「まず尾瀬に来たらココ!」と言える王道コースです。全長約7kmで約5時間の行程です。
序盤から展望台までの1kmは登りの林間コースを進んでいきます。展望台を抜けると一気に景色が開け、尾瀬の広大な景色が飛び込んできます。
※最終バスが17時のため計画を立てる際には注意しましょう。
道中のオススメポイント
燧ヶ岳の噴火によってできた湖である尾瀬沼は、花々の彩りの変化によって季節問わず絶景を楽しむことができます。尾瀬沼にはトイレや山小屋があり、昼食を取ることもできます。
時間に余裕のある方は1泊して、尾瀬沼から見る夕日眺めるのも楽しみ方の1つです。
尾瀬ヶ原(日帰り)コース
引用:尾瀬ナビ
東京駅からのアクセス
公共交通機関
尾瀬ヶ原へ向かうためには群馬県側の入山口「鳩待峠」(はとまちとうげ)を利用します。
東京駅から上越新幹線と普通電車で沼田駅へ向かい、沼田駅からバスで尾瀬戸倉を経由して鳩待峠に到着します。(トータル約3時間半)
マイカー
マイカー規制のため、関越自動車道「沼田IC」から尾瀬戸倉で車を止めてバスで鳩待峠を目指します。尾瀬戸倉から鳩待峠まで片道980円(バスで約25分)
下山までのコースタイム
鳩待峠から山ノ鼻経由で上ノ大掘川or牛首を目指す往復コースです。全長約11kmで約7時間の行程です。
鳩待峠から山ノ鼻までは巨大な木々の間を抜けていくコースで森林浴をしながら進むことができます。山ノ鼻を抜けると、本州最大の広大な湿原がある尾瀬ヶ原を眺めることができます。
日帰りの場合は上ノ大掘川または牛首で引き返すのがオススメです。帰りの時間に合わせて引き返すポイントを決めましょう。
道中のオススメポイント
2000m級の山々が囲む広大な湿原、尾瀬ヶ原は他に遮るものがない爽快な景色を楽しむことができます。9月頃の秋シーズンには湿原が黄金色に染まり、また違った雰囲気に変化します。
尾瀬ヶ原にはトイレや売店がないため、道中の山ノ鼻を利用することをオススメします。
1泊2日尾瀬沼・尾瀬ヶ原コース
東京駅からのアクセス
尾瀬ヶ原コースと同様に、尾瀬戸倉からバスで鳩待峠へ下車し入山口へ向かいます。
下山までのコースタイム
尾瀬の魅力である尾瀬沼と尾瀬ヶ原を2日に分けて満喫するコースです。
初日
鳩待峠から山ノ鼻経由で尾瀬ヶ原を抜け、見晴で1泊します。全長約10kmで約4時間の行程です。
2日目
見晴から尾瀬沼の周りを通り、大清水がゴールです。全長約14kmで約7時間の行程です。
大清水から鳩待峠まではバスで移動可能です。
道中のオススメポイント
見晴には6つの山小屋があります。観光向けに整備されている施設も多いため、安心して宿泊できます。
宿泊者だからこその特権である夕日や星空を眺め、非日常的な空間を体感することができます。
1泊2日尾瀬ヶ原コース
東京駅からのアクセス
尾瀬ヶ原コースと同様に、尾瀬戸倉からバスで鳩待峠へ下車し入山口へ向かいます。
下山までのコースタイム
長距離のため体力が必要ですが、尾瀬ヶ原を余すことなく満喫できるコースです。
初日
鳩待峠から山ノ鼻経由で尾瀬ヶ原を抜け、見晴で1泊します。全長約10kmで約4時間の行程です。
2日目
見晴から三条の滝を目指し、折り返してヨッピの橋や山ノ鼻を経由して鳩待峠へ戻ります。全長約20kmで約10時間の行程です。
道中のオススメポイント
約100mの高さから降り注ぐ三条の滝は圧巻のダイナミックさがあります。尾瀬ヶ原とはまた違った雰囲気で尾瀬の魅力を余すことなく堪能できます。
燧ヶ岳コース
引用:尾瀬ナビ
東京駅からのアクセス
尾瀬沼コースと同様に会津高原尾瀬駅口から沼山峠行きのバスに乗り、途中「尾瀬御池」で下車します。(会津高原尾瀬駅口から尾瀬御池までバスで約1時間40分程度)
下山までのコースタイム
日本百名山の1つである燧ヶ岳(ひうちがだけ)を登るコースです。全長約10kmで約10時間の行程で、日帰りが可能ですが早朝から出発する必要があります。
道中はアップダウンがあるため、体力が必要ですが燧ヶ岳を登頂した先にある壮大な絶景と達成感があります。
道中のオススメポイント
燧ヶ岳山頂は尾瀬を一望することができ、天気によっては富士山を見ることもできます。頂上は広いスペースがあるため、絶景を目の前に昼食を取ることができるためオススメです。
至仏山コース
引用:尾瀬ナビ
東京駅からのアクセス
尾瀬ヶ原コースと同様に、尾瀬戸倉からバスで鳩待峠へ下車し入山口へ向かいます。
日帰りで登ることもできますが、余裕を持って墓乗りたい場合は山ノ鼻で1泊して、早朝に出発することをオススメします。
下山までのコースタイム
尾瀬を代表する燧ヶ岳と並ぶ日本百名山の至仏山(しぶつさん)を登るコースです。山ノ鼻から帰路の鳩待峠まで全長10kmで約7時間の行程です。
段差や岩場を登るコースもあり、注意して進む必要があります。
道中のオススメポイント
至仏山は高山植物が豊富で、道中にたくさんの植物を目にすることができます。辺りに広がるお花畑は必見の景色です。
尾瀬エリアでハイキングをする時の注意点
お昼過ぎには下山できる余裕を持った計画を
マイカー規制により入山口までバスやタクシーを利用することになります。特にバスの場合、時間や本数の制限があるため早朝から余裕を持った計画を立てましょう。
天気が悪くなっても良いように雨具は欠かさずに
山々に囲まれた尾瀬は山岳地帯のため天気が変わりやすい傾向があります。両手が塞がらないレインコートのような雨具がオススメです。
飲み物や水分は十分に準備しよう
尾瀬の道中は林間コースもありますが、基本は景色が開けた湿原です。日陰が少ないため、飲み物は十分に準備しておきましょう。
途中で山小屋があるエリアでは売店があり、飲み物の購入が可能です。
コンパスと地図は準備しておこう
アウトドアでは電波の届かない心配がない、地図やマップは重宝します。最寄り駅や売店に設置してある地図や、事前にWEBでダウンロードしておくと安心です。
まとめ
今回は日本有数の湿原エリアである尾瀬エリアのハイキングコースを6つ紹介しました。2000m級の標高に囲まれ、他に遮るものがない湿原の開放感と景色に圧倒されます。
四季の変化も楽しめる尾瀬は日帰りも可能です。尾瀬ハイキングで身も心もリフレッシュした休日を過ごすのはいかがでしょうか。