筋トレで小顔になれるってホント？

今回は「筋トレで小顔になれるってホント？」というお声を頂いたので、小山先生に分かりやすく説明していただきました。

５分で出来る小顔筋トレの動画もあるので、ぜひ試してみてくださいね！

小山さん

小山　啓太

トレーナー歴20年。NATA-ATC。2020年よりエビジムのトレーナーに。

1978年1月22日生まれ。北海道札幌市出身。立正大学法学部を卒業後アメリカに渡り、エンポリア州立大学大学院スポーツ医科学専攻課程と、セントラルミシガン大学大学院運動科学専攻課程を修了。オリンピック選手やプロのアスリートのトレーナーとして活躍。障害者スポーツについて学び、帰国後は群馬大学にて教鞭を取り、運動と脳の働きを研究。２０１８年英国ケンブリッジ大学での世界教育会議にて最優秀研究発表賞受賞。プロアスリート、モデルや芸能人から一般の方まで幅広く正しい体の使い方、運動法や生活習慣の指導を行っている。

体や脳、運動に関する著書も多数執筆。『0歳からのボール遊び運動 "投げる"が脳と体を育む』『野球選手のTHE肉体改造』『現代社会のスポーツ総合学 1―スポーツとともに生きるエキスパート達の提言 (グリーンブックレット)』他

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顎のたるみ比較

運動により顔の容姿に変化が出るかについては先行研究が乏しく、科学的エビデンスでは、顔の運動により小顔効果が示された信頼できる研究報告はありません。

しかしながら、適切な運動により脂肪が燃焼され減量などの高い効果が認められることは多くの研究で実証されていることからも、運動を行うことが小顔につながることは十分に考えられます。

これを踏まえて、小顔になるためにどのような運動が効果的と考えられるかをまとめて行きたいと思います。

１.　内側から磨け

筋トレと聞くと腕やお尻、太ももなど体の大きな部位を想像するかもしれませんが、同じように皆さんの顔も筋肉で動きます。そして体のあらゆる部位同様に歳をとると顔の筋肉も弱くなります。

また、「顔の運動不足」によりたるむのも同じです。顔の筋肉が弱くなると血液、リンパの流れが悪くなり「むくみ」やすくなり、また脂肪蓄積の原因ともなります。

繰り返しの体重の増減などもあごラインのたるみの原因となります。これらを解消するために自宅ですぐに始められて、0円で安全に行える小顔対策が「顔筋トレ」です。

朝、起きて、洗面台の鏡に映る顔を見てあごのラインが気になったらすぐに始めましょう！

マスク生活であごが運動不足になっている！

人間にとってあごの筋肉は実に重要なのですが、簡単に見過ごされがちな部位でもあります。最近は四六時中マスク生活になり、さらにあごの筋肉が運動不足になっている人が増えています。

マスクをしていると呼吸が苦しくなり、マスクの中で口を開いている人が多いと言われます。こうして顔の筋肉はどんどんと弱くなり、顔が大きくなり、二重あごになっていきます。

２.　肌を優しく扱え

歳を重ねるとお肌はハリを失い弾性がなくなると垂れ下がります。それは顔も一緒で、特に目立つのがアゴのライン、そして首です。顔の皮膚は全身の中でも薄くデリケートなため、太陽の紫外線なども大敵です。

また、全身の中でもっとも圧に敏感なのは顔の皮膚です。無闇に指圧するようなマッサージは逆効果になる場合もあるので気をつけましょう。

クリームを塗るときは感覚に優れた中指と薬指を使う

フェイスクリームや日焼け止めクリームなどを塗ることが多くなる夏の季節には、お顔のお肌をマッサージするように触れることが増えますが、押し付けたり強く圧をかけてはいけません。

5本の指の中でも感覚に優れているのが中指、そして圧に敏感なのが小指と薬指。クリームなどを弱い力で繊細に塗るのに適している中指と薬指を中心に行うと良いでしょう。

自身でマッサージするときには、あご先から耳元へ向かって薬指と中指の2本の指であごのラインを挟むように優しくゆっくりと引き上げながら、顔の筋肉をほぐしてあげましょう。

３.　とにかく続ける

顔が大きくなったり、二重あごになるのは原因があります。例えば、高糖質高塩分の食事でむくんだり、アルコール摂取でむくんだり、運動不足で筋肉が緩んだり、体重の増減が激しくお肌のハリが失われたり、、、小顔になりたければこれらの原因を未然に防ぐことが一番です。

小顔筋トレも毎日コツコツと行うことで効果が現れます。むくみの解消、血行やリンパの流れを良くするのも日々の積み重ねです。効果や結果には個人差があるのは当然ですが、顔トレには頭を支えている筋肉の強化、肩こり首痛を改善する効果、噛む力や顎関節の健康を促す効果など、日常生活をより快適にする効果も期待できます。

いろいろな意味で、1日にほんの5分でもルーティンとして小顔トレーニングを続けましょう。