歯の健康は美容にも大きな影響があります。
この記事では現役歯科医師の筆者が、定期的に歯科医に通うメリットをご紹介します。
歯の健康・妊産婦の健康情報-編集顧問 田澤 明子
看護学科と専攻科(助産学)を卒業後、北里大学病院で助産師として勤務。富山医科薬科大学看護学科に編入し、卒業後は看護師、保健師、助産師として勤務。その後、北海道医療大学歯学部歯学科に入学し、卒業後は愛知学院大学歯学部に8年間研究生として在籍。群馬県内の歯科医院で勤務後、現在は群馬大学大学院医科学専攻に在籍中。2020年あきこ歯科医院開院。
歯の健康は女性ホルモンの影響を大きく受ける
とくに女性の方は女性ホルモンにすごく影響されます。もちろん、妊婦の方はホルモンによって炎症を起こしやすいですし、歯茎が腫れ上がりますし、エプーリスという良性の腫瘍もできやすくなります。これは妊娠が終わるとなくなります。
また、歯周病も悪化しやすいので、歯周病の菌がプロスタグランジンという子宮収縮ホルモン分泌を促すので、早産になってしまったりというケースもあります。ですので、特に妊婦さんは歯の健康には気をつけて欲しいと思います。
定期的にケアしていればいざというときに痛い目に合わない
若い頃からしっかりとケアしていれば、妊娠した時にうけるダメージもリスクもうんと軽減できます。虫歯にも進行する虫歯と進行しない虫歯がありますので、定期的にチェックしておけば治療も最低限で済み負担も少なくて済みます。
女性はホルモンの影響をうけやすく、その影響から唾液がネバネバして口の中が不潔になりやすいですし、気分も落ち込みやすかったりします。
だからこそ、少なくとも3ヶ月に一回は歯石除去などのケアをして口腔環境を改善しておくことで、一気に悪い症状が出てくることを防げます。普段からお手入れしておくことがとても大切なんです。
また、歯列矯正はオススメです。キレイになるだけではなく、噛み合わせがよくなるし、歯磨きしやすくなり、歯周病も虫歯のリスクも下げることができます。
また、矯正治療をすることで歯の健康意識が高まります。歯の健康意識が上がれば、生涯における健康意識が高くなります。
さらに、子どもの不良習癖に指しゃぶりがありますが、これも顔の形を変えてしまいます。私の願いはもともとあるキレイなお顔に成長して欲しいと思っています。
指しゃぶりで歯が前に出てしまうと顔全体のイメージが変わってしまうんです。口や顎だけではなく、目の形も変えてしまいます。指しゃぶりはやめるように指導していますが、子どもはしっかりと理由を伝えれば理解してやめます。
つい先日、4歳の女の子に「キレイなお顔になるためにやめようね」と説明しました。するとピタッと指しゃぶりをしなくなりました。歯は動きますから、口を閉じて鼻で呼吸をして、正常な発育発達に導いていきます。
マスク姿は素敵だけど、マスクを外したら全然印象が変わるって人いますよね。そのくらい口周りの印象は顔全体の印象に大きく影響するんです。できれば10歳くらいまでには矯正も終わらせて、歯列を整えて欲しいと考えています。
若い頃から美容院に行く感覚で何もなくても3ヶ月に一度は歯科医へ行って欲しい
一番は、若い頃から美容院に行く感覚で3ヶ月に一度は(歯石が3ヶ月くらいで固まってくるので)何もなくても歯と口の中をキレイにしてメンテナンスしておくことが大切です。
相性があると思いますので、自分の求めていることと合致する歯科医をよく見極めて、何でも気軽に相談できる歯科クリニックに通うことをオススメします。
舌がベーって出せることが健康の秘訣
とても元気で健康な105歳の患者さんがいらっしゃるんですけど、歯がなくても舌の筋肉がすごく強いんです。言葉もしっかりしていて滑舌も良いですし、唾液がさらさらでお口の中の衛生状態が良いので口も臭くならない。総入れ歯ですが、唾液が多いので吸着がよく、適合が良いため何でも食べることができます。
この患者さんの場合はいろんなお薬を飲んでいないなど薬の副作用の影響を受けずに唾液の出が良いのだと思いますが、舌が元気なことも健康の秘訣だと思います。
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