美しい海の中を自由に動き回るダイビングに魅力を感じた事はないでしょうか?
この記事ではニューヨーク在住でPADIライセンスを持つ筆者が、初心者の方に向けてダイビングの魅力と世界を回って特に感動したダイビングスポットをご紹介します。
>>ダイビングライセンスが欲しい!PADI(パディ)の特徴・できる事を徹底解説
目次
スキューバダイビングの魅力は自由と非日常感
海の中は陸上の日々と異なる、第二の自由な世界を与えてくれます。まずは筆者が世界の海を潜り続けて感じるダイビングの魅力を紹介します。
ダイビングの魅力1:すべてを忘れさせてくれる「自由」がある
海の中での無重力、無音の世界がたまらなく美しいです。地上のすべてを忘れられるような「自由」を感じます。
これは宇宙に憧れる子どもの心と一緒なのかもしれませんが、宇宙に行くことに近い感覚を味わえる唯一の場所が海の中のような気がしています。前、後ろ、上、下と自由自在にダイビングしていると、美しい岩礁の上を自由に飛んでいるような感覚なんです。
ダイビングの魅力2:海の生物との出会いは、想像を遥かに超えた神秘的な時間を与えてくれる
海の中には本当にさまざまな生き物がいます。
それはミクロの世界の生物から、バスよりも大きな物まで。私も初めて巨大マンタを見たときは、自分がフィクション映画の世界にいるのではないかと思うくらいでした。
深い青の世界からあらわれた、この優雅で、平穏で、7メートルにもなる巨大な生物を目の前にすると、地球ではなく、他の星にいるのではないかと思えるほどに神秘的な時間を味わえます。
ダイビングの魅力3:海があなたと世界をつなげてくれる
この惑星は71%が海です。つまり、どこにいようとも、素敵なダイビングスポットはそこら中にあるのです。決して遠くに行く必要はないのです。すぐ近くにも、あなたの人生観を帰るほどの出会いを与えてくれる海があるのです。
海にいるとき、あなたは国境も民族も超えて、世界とつながります。世界は海でつながっているのです。
世界中のダイバーが憧れるダイビングスポットは東南アジア5スポット
日本に住んでいるあなたはとても幸運です!日本のすぐ近くには世界中のダイバーが憧れるサンゴ礁海域があります。
フィリピン、インドネシア、マレーシアの間にある三角海域です。まずはこの3カ国で世界でもまれに見る美しいサンゴ礁と、多種多様な海洋生物を堪能して欲しいです。ここではおススメの5つの場所をご紹介します。
おすすめダイビングスポット1.Galapagos ガラパゴス
クジラ、サメ、ハンマーヘッドが見れるチャンス大です
おすすめダイビングスポット2.Raja Ampat ラジャ・アンパット(インドネシア)
サンゴ礁の色鮮やかさ、そして多種多様な海洋生物に圧巻です
おすすめダイビングスポット3.Palau パラオ
巨大マンタに出会えるかも。周囲には美しいサンゴ礁が広がります。
おすすめダイビングスポット4.Wakatobi ワカトビ(インドネシア)
世界でもっとも多種の色鮮やかなサンゴ礁が見られるスポットの一つです。
おすすめダイビングスポット5.Maldives モルディブ
とにかく魚が多く、クジラ、サメ、マンタにも出会えます。美しいビーチも魅力です。
ダイビング初心者が知っておくべき10の基本
- 基本1.ダイビングはとても安全
- 基本2.マインドフルネスにうってつけ
- 基本3.人生を彩る素敵な出会いを楽しもう
- 基本4.ゆっくり進み辺りを見渡そう
- 基本5.素敵な人との出会いが待っている
- 基本6.サメは怖くない
- 基本7.旅の前にライセンスを取得しよう
- 基本8.海の生き物の生活の邪魔をしない
- 基本9.美しい海を守るのもダイバーの使命
- 基本10.バディと離れず協力しよう
基本1.ダイビングはとても安全
スキューバーダイビングは危ないのでは?と考える人が多いのですが、ダイビングはボーリングよりも事故やケガが少ないというデータがあるくらい、実はとても安全なスポーツなのです。ダイビングで気をつけることは2つです。
- ①日焼け:日光を遮るものが何もないので紫外線を大量に浴びます。
- ②船酔い:なれない方は一定確率で発生します。
特に初心者の方は、船での移動に慣れていないこともありますので、ダイビングを計画するときは船の種類や船での移動時間なども入念にチェックするべきですね。
基本2.マインドフルネスにうってつけ
海の中では体験したことのない「自由」が手に入ります。そして聞こえてくるのは酸素ボンベからのエアーのリズム音のみです。全神経を呼吸に集中し、呼吸をコントロールします。これはまさに瞑想の世界です。
日常には見ることのない世界で、一寸も呼吸を見出さずに過ごす時間。忙しない日常から解放され、心を整える術を、海の中で身に着けることをオススメしたいです。
基本3.人生を彩る素敵な出会いを楽しもう
白い砂浜、美しいボート、青い海、輝く太陽。ダイビングはただ潜るだけではなく、人生を素敵に彩る海とそれに関わるさまざまな出会いを楽しみましょう。
基本4.ゆっくり進み辺りを見渡そう
ときに止まり、ときにゆっくりと、一呼吸置いて進みましょう。海の中にはあなたが見たことがない色合いや美しい造形がたくさん存在します。しかしながら、初心者の方は大きな魚に気を取られがちになり、それらの美しい海との出会いを見逃しがちになります。ゆっくりと時間をかけて周囲をよく見渡して見てください。地上にはない美しさを見つけられるはずです。
基本5.素敵な人との出会いが待っている
スキューバーダイビングは世界中に愛好家がいる愛されるスポーツです。私もスキューバーダイビングであらゆる国の人々と出会い、友情を深めることが出来ています。ダイビングを通じて、世界のあらゆる国々の人と出会えるのもダイビングの魅力です。
海の中では、言葉は必要ないですから。海を愛し、互いに助け合いながら潜り、素敵な時間を共有すると、自然と分かり合えるものです。
基本6.サメは怖くない
サメに食べられそうで怖い、という初心者の方がいますが、もともとほとんどの海の生物は滅多に人間には近づいてきません。したがってサメが間近で見れたらダイバーとしてはラッキーなんです。私もサメは大好きです。
サメは基本的に平穏を望んでいますので、よっぽど好奇心が強いと近づいてくるかもしれませんが、ダイバーを攻撃するために近づくと言うことはほぼないでしょう。
基本7.旅の前にライセンスを取得しよう
ダイビングライセンスは旅行予定よりも余裕を持って取得することをオススメします。旅先などで何らかのトラブル、アクシデントがあると、せっかくのダイビング旅行が水の泡になってしまいます。
旅先でライセンスを取得することは可能ですが、旅先での限られた時間を無駄にせず、一期一会の海との出会いを有意義に過ごすためにも、ご自宅から通えるダイビングスクールでライセンス取得するのが得策です。
基本8.海の生き物の生活の邪魔をしない
サンゴや貝をよく見ましょう。それぞれに個性的な形、色をしています。しかし、決して触れてはいけません。よく分からずに手を伸ばし触れるとシビレやヒリヒリとした症状があらわれたり、たいへんな目に合うことも想定されます。
海の中にはいろいろな生き物がいて、キレイなのでついつい触れ合いたくなりますが、生き物の生活の邪魔をしないこともダイバーの大切な心得です。
基本9.美しい海を守るのもダイバーの使命
海はとてもセンシティブで壊れやすいものです。今は美しい海の中も私たち次第では失われてしまいかねません。海を敬い、大切に扱い、守り続ける気持ちが大切です。
そして次の世代、その次の世代に、世界中の美しい海を残して行くこともダイバーとしての大きな責任になります。
基本10.バディと離れず協力しよう
海を素敵な場所として保つのも、あなたの行動と気持ち次第です。共に潜る仲間を大切にして、決して自分勝手な行動は控えましょう。
初心者必見!ダイビングスクールの選び方
自由に海の中を楽しむ為の免許を取得するには、自宅から通えるダイビングスクールを利用すべきです。その際にどんな観点でスクールを選ぶべきかをここではご紹介します。
1.インストラクターが信頼できるか?
初心者が潜るにはたくさん覚えることがありますし、身を守る上での技術も必要になります。まずはインストラクターと信頼できる人間関係を築けるかどうか、レッスン中にあなたが快適に過ごせる場所かどうかが重要です。
2.ライセンスの付与元はPADIかNAUI
単なるダイビング体験ではなく、ライセンスが付与されることも確認しましょう。ライセンス付与元としては、PADIやNAUIが世界中の海で推奨されている2団体がおススメです。
3.自信がつくまで練習できる?
多くのスクールが採用するプールでのレッスンは非常に優しく初心者には快適に受けられる他に、ちょっと自信がないと言う人には、追加でダイビング練習できるオプションもあるスクールを選ぶと良いでしょう。
筆者がダイビングを始めたきっかけは?
海の神秘と感動に魅せられて
子どもの頃から水族館が大好きで大学生の時、大学の講義でスキューバーダイビングの授業があって履修してみました。人生で初めてのダイビングでなんと巨大ダコに遭遇したんです。
最初、講師の先生が何やら指を指し示していたのですが、私はまったく気付いていなくて、ふと振り返ると、そこには500円玉くらいの目をしたタコがすぐそこにいて、私にウィンクしてきたんです!タコの大きさはおよそ4.3メートルほどですので、人間の2.5倍はありました。その時の神秘的な体験、衝撃と感動は今でも鮮明に覚えています。
それから私のダイビング人生が始まって、基本的な資格を全て取得した後に最上級の資格までとり、世界中の海を潜り続けています。
私のダイビング好きが高じて、両親と妹にもダイビングライセンスを取得させて、今では家族で定期的にダイビング旅行に行っています。
この記事を書いた人
Chris Yeung クリス・イェン
ワシントン州立大学卒業後、ニューヨーク市へ移り妻のジョアンナと出会い結婚。コンサルタントとして働く傍ら、世界中の海を潜るダイバーとして活躍。趣味は世界中のレストランを訪れ新しい味に出会うこと、旅行、友人と過ごすこと。すでに次のダイビング計画予定中!
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