背中の歪みや腰痛の改善に!座った鷲のポーズ#97

座った鷲のポーズ

ヨガのアーサナは、完成させるまでの過程の中でポーズを維持している間に内に集中しながらもいかに身体の外へと拡張していけるか?というところがとても大切な部分です。

運動量や、難易度が高い低いは関係なく、どんなポーズにも同じことが言えます。全てを丁寧にやるとはそういうことなので、その日その時の身体や心のコンディションなど自分の内に意識を向け繊細に感じることができていれば、「このアーサナ飽きた」ということにはなりません。

今回は、特に経絡や経穴を意識したアーサナを行います。

サンスクリット語のヨガ用語でナディとも呼ばれたりしますが、人間の身体には、臓器一つ一つに繋がる気の流れ道があります。大気中のプラーナを身体に入れていき、それを、手や足、どの経路に送るかといった作業を行います。

その気の流れ道を活発にさせることで、エネルギーが高まってくる感覚を感じたり、落ち着きが取り戻せたり、時間がゆっくり流れる感覚になったりと様々な効果効能を感じますが、どんなかたちで現れるかは様々です。結果にこだわらずに、呼吸に意識を向けているかどうかが、結果的に大きな差をうむでしょう。

座った鷲のポーズ

腕を絡めて上下するため、肩や背中の上部のストレッチ効果が期待できます。

こり固まっていた筋肉がほぐされ、肩が解れることで背骨の歪みを改善したり、腰痛の予防・改善効果にもつながるといわれています。

手順

  1. 足は安楽座でも良いのですが、クロスするとより下半身の血流も促すことができるのでおすすめです。
  2. 両足を揃えて前に伸ばし、右足を左足掛けます。左足も踵を右のお尻の方へ移動させましょう。
  3. 両腕を左右に伸ばし、左腕が上、右腕が下にしそのまま両腕を絡めていきます。
  4. 親指が鼻のほうにくるように両手のひらを合わせ、一度息を吐いて、吸う息で下の肘で上の肘を斜め上に持ち上げていきます。
  5. 肩甲骨の周りに空間ができ、そこに呼吸を送っていきましょう。
  6. 3〜5呼吸ホールド。
  7. 戻すときは腕から解放して肩を休め、足を丁寧に解きます。

ポイント

  • 下半身は力が入りそうになるので足の付け根から力を抜き、ただクロスしているだけで下半身の巡りが良くなります。特に足を解放した時のじんわり温まる感覚を大切に感じましょう。
  • 腕を一生懸命持ち上げようとするよりも、背骨から斜め上に軽く押されるような意識であげてみましょう。
  • この記事を書いた人
白石千晶

chiaki-shiraishi

ヨガインストラクター/ヨガ指導歴8年。 ヨガの学びを深める中で「真の自分らしさ・生き方」をヨガ哲学から学び、忙しい社会の中で自分らしさや癒しを忘れてしまっている現代人に少しでも自分らしい豊かな日々を送ってほしいとの思いで自分の内面に働きかけるヨガレッスンをしています。

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