全身のむくみ改善に!半月のポーズ#95

半月のポーズ

ヨガのアーサナは、完成させるまでの過程の中でポーズを維持している間に内に集中しながらもいかに身体の外へと拡張していけるか?というところがとても大切な部分です。

運動量や、難易度が高い低いは関係なく、どんなポーズにも同じことが言えます。全てを丁寧にやるとはそういうことなので、その日その時の身体や心のコンディションなど自分の内に意識を向け繊細に感じることができていれば、「このアーサナ飽きた」ということにはなりません。

今回は、特に経絡や経穴を意識したアーサナを行います。

サンスクリット語のヨガ用語でナディとも呼ばれたりしますが、人間の身体には、臓器一つ一つに繋がる気の流れ道があります。大気中のプラーナを身体に入れていき、それを、手や足、どの経路に送るかといった作業を行います。

その気の流れ道を活発にさせることで、エネルギーが高まってくる感覚を感じたり、落ち着きが取り戻せたり、時間がゆっくり流れる感覚になったりと様々な効果効能を感じますが、どんなかたちで現れるかは様々です。結果にこだわらずに、呼吸に意識を向けているかどうかが、結果的に大きな差をうむでしょう。

半月のポーズ(アルダチャンドラアーサナ)

別名のアルダチャンドラアーサナは『アルダ=半分の』『チャンドラ=月』という意味です。

全身の末端の方までエネルギーをめぐらせながら、バランス感覚を養っていくポーズ。全身を活用することから全身のむくみの改善や予防をしたり、下半身で体を支える必要があるため、下半身の強化・引き締め・集中力のアップも期待できます。

手順

  1. マットの真ん中のあたりに立ち、両手を足の指先から30センチ前後前に置きます。指先は立てておきましょう。
  2. 右足を後ろへ引き、後ろの壁を蹴るように踵を押し出します。
  3. 腰を捻るように下半身(骨盤)を左側に向け、身体を支えている方の足の膝を真っ直ぐに伸ばします。
  4. バランスが取れたら右手を床から離し、バランスを保ちながら天井方向へ伸ばしていきましょう。
  5. 目線は最初は床の方向でok、慣れてきたら右の壁の方向を見るか天井へ上げていきます。
  6. 3〜5呼吸ホールド。
  7. 戻るときは目線を床に戻し、右手、右足の順で床に下ろしてロールアップして終了。

ポイント

半月のポーズは普段からバランスを意識していない方には最初は少し難易度が高く感じるかも知れません。初めから床に手をついてポーズを取るのは難しいので、まずはブロックを使うなど、何かに捕まりながらポーズを取るのもおすすめです

人によってはなかなかバランスがとりにくく、完成するまでに崩れてしまうこともあります。周りの環境によく注意してポーズをとってください。人やものから離れた集中した場所で行うようにしましょう。

少しずつポーズに慣れていくようにしてみましょう。

  • この記事を書いた人
白石千晶

chiaki-shiraishi

ヨガインストラクター/ヨガ指導歴8年。 ヨガの学びを深める中で「真の自分らしさ・生き方」をヨガ哲学から学び、忙しい社会の中で自分らしさや癒しを忘れてしまっている現代人に少しでも自分らしい豊かな日々を送ってほしいとの思いで自分の内面に働きかけるヨガレッスンをしています。

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